昭和52年のNHKの大河ドラマ「花神」は、維新の勲 大村益次郎の生涯を追いながら閉ざされた時代に花を咲かせた時代の「花咲じじい」を中国のことばで、 野山に花を咲かせる神さま「花神」として表現したそうです。
この商品は、山口県を発信地として、混沌とした不況下の現在に花を咲かせる「花咲じじい」として、皆さんの元気の元となればという思いを込め名付けました。
貯蔵して古いものが珍重される焼酎ですので「じじい」もイメージアップに。
弊社は20年前、清酒酵母を使用したもろみを低温減圧蒸留釜で蒸留する方式を開発したパイオニア的蔵ですが、開発当初は、それまでクセがあって飲み手を選ぶ本格焼酎を、誰もが気軽に飲めるよう飲みやすくするための製造法として脚光を浴びて参りました。
華やかな香りとクセの無い飲みやすい減圧蒸留焼酎は、焼酎入門者には最高の焼酎といえるでしょう。
ところが、ここ数年、適度なクセや味に個性を求める消費者が急増し、綺麗な味だけでは納得していただけない焼酎通が、若い女性にまで多くなって参りました。
弊社としましても、より個性的な焼酎造りも目指し、甕を使用し長期貯蔵を行ないよりボディー感を出したり、吟醸酵母を使用してもろみの段階で香りを濃くしたりと色々工夫して来ました。
そんな中で、清酒製造用酵母として開発が進められてきた、「やまぐち桜酵母」と出会いました。
当初、山口県産業技術センターからは「清酒製造に使用してみないか」という投げかけを頂きましたが、酵母の特質を見たところ、弊社の目指す焼酎もろみに応用が可能と判断しセンターへ逆提案致しました。
思惑通りの結果が得られ、長期貯蔵したような味の深みをわずか数ヶ月で得られる不思議な焼酎の完成をみることが出来ました。
味は求めるが、臭いやクセがいやだと言う方、飲んだ後の体臭が気になる方には最高の出会いとなるでしょう。
先ずは飲んで見てください。